麗江


・昨日降り続いた雨も止み、快晴とは行かないまでも晴れ間の覗く天気。同じ宿に泊まっている四川省から来たおいちゃんおばちゃん(夫婦かと思っていたら姉弟だった)とタクシーを呼んで麗江最大の目的である玉龍雪山へ向かう。前日に馬に乗って山を登ろうと話をしていた。
麗江市内より40分程で登山口のような場所へ。ここも大分観光地化されており、よくわからないモニュメントなどがある。乗馬チケット売り場でおいちゃんが値切る値切る。その辺にいた同じ行程の4人組を引き込んで団体チケット扱いにして380RMB→300RMBまで値切る。ここまでの旅程で最大の出費(交通費除く)。しかし来てみたかった山だ。惜しくはないぜ。

生憎、山は雲がかかっており、雪の残る峰峰は拝むことができなかった。しかし、海抜2,800m(チケット売り場)から最高4,800mまで登る迫力は素晴らしかった。7時間近く馬に乗って、みんなお尻痛い痛い言ってたけどね。現世はもう馬はいいや、だって。私は尻の皮が厚いのか、平気だった。馬具が擦れて足が打ち身みたいになったけれど。

・さすがにぐったり疲れてタクシーに乗って宿に戻る。洗濯をさせてもらって干していたら、四川姉弟に晩飯に誘われる。東北餃子屋さん。なんだか懐かしい味だ。奢られてしまった。申し訳ない。そういえば雪山の往復タクシー代もお金払おうとすると、いいよ、と言って断られてしまった。有難うございます。旅が終わったら、写真送ります。

麗江

・朝から雨が降っている。同じ宿に宿泊している四川省から来た夫婦と立ち話をする。聴けば雨季らしい。そのぐらい事前に知っておこうよ、わたし。麗江での最大の目標である玉龍雪山は、この雨では無理だろうと判断し、古城を巡ることにする。

・半袖の服しか持ってこなかったら、麗江は寒かった。戸外店(アウトドアショップ)で長袖の上着を購入した。THE NORTH FACEだけど、勿論偽物、だと思う。なぜなら、うれしくてチャックを上げたり下げたりしてたら、チャックが取れた。自力で直したが。


・今回の旅で感心したもの二つ。
①柯達・・・コダック。どこへいってもKodak Expressのお店があって、デジタルプリントしたり、フィルムを入手したりできます。大理や麗江でも各種デジカメメモリーが手に入ります。よくできました。
②Win XP・・・数年前旅をした時は、インターネットカフェで、日本語使える?と尋ねたり、自分で日本語フォントをダウンロードしたり、どうにもならないときはローマ字でメールを書いたり。今やXPがあればどこでだって日本語入力が可能。(そして中国のローカルインターネットカフェは殆どXPが入っている)たいへんよくできました。

大理〜麗江


・よく眠れた。

思い返せば大連でもしばらくソファで寝ていた(引越しの荷物がベッドを占拠していた)ので、ちゃんとしたベッドで寝るのが久しぶり。


・朝、歩いて町外れの三塔寺なるところまで歩いてみる。暑すぎず気持ちの良い天気。30分ほど歩いて到着。着いてみると、大きな駐車場があり、綺麗に塔を壁で囲ってある。そして、なんと入場料121RMB。ガイドブックに載っていた数年前の情報では30元と書いてあったので、なんと約4倍!こんな観光地入ってられるか!と悔し紛れに外から写真を撮る。

急峻な山をバックに立つ三塔は綺麗だった、悔しいけど


・帰り歩いていると、石材屋がやたら多いことに気づく。そういえば大理石の大理はこの土地の名前だったか。納得。
・チケットカウンターで麗江→景洪(ラオス国境に近い町)のチケットが買えるか尋ねてみる。買えるという。麗江まで行ってチケットが手に入るか心配していた自分が阿呆のよう。7日のMU2010(20:25発)を購入。570RMB。


・ゲストハウス内のレストランにて麗江行きバス発車までの時間をつぶす。主人の娘であろう幼女と小一時間戯れる。女の子が持っていたうさぎのヌイグルミの肉球が剥がれそうになっていたので、アロンアルファでくっ付けてあげる。上海で購入したアロンアルファ(カメラの修理のため)がまさかこんなところで役に立つとは!


・14:00のバスで麗江へ。

丁度3時間で到着。ついた途端激しい雷雨。如何にも南方らしい、高地らしい天気。


・夕方から古城を一巡り。石畳の町に古い町並みが素晴らしい。Tシャツ一枚だと寒いな。夜もにぎやかで、だいぶ観光地化されている印象。

大理のカフェから(17:30)


記録している事をすべて入力していると時間がいくらあっても足りないので、要点だけかいつまんで。

・夜行バスで朝6時に大理着。

「着いたぞ、降りろ!」と言われるが誰も動く気配なし、私も倣ってフテ寝を決め込む。


・バスで大理古城(バスが着いたところは「下関」という都会、15キロほど離れた大理古城が、いわゆる観光地の大理)へ移動。朝一の町をリュックを背負ってブラブラ。写真屋が開いていたので証明写真を撮ってもらう。店の中で撮るかと思いきや、軒先に椅子を持ってきて底へ座れ、と。後ろで女の人が背景用の布を持っていてくれる。なるほど。


・高地(海抜2,000m)の所為か、天気はいいがそんなに暑くない、と思ったら午後からずいぶん暑い。日差しがきついので激しく日焼けをしそう。


・東西南北に門がある構造の町で、一部城壁が残っている。城壁の上から見る景色がすばらしい。


南西の角から見ると、東を向くと古城の町並みと遠くに「“シ耳”海」(大きな湖)。西を向くと切り立った山並みが雲をたたえる。こころなしか喉の調子も良くなる。薬の所為か?


・宿も、中庭に木々が生い茂るゲストハウス。2人部屋を一人で使わせてもらって30RMB。ゲストハウス内にはレストランもあり、昼飯に麺を食す。5RMB。お腹も調子良い。


・明日の14:00発麗江行きのバスを予約する。45RMB。


・ここまでは、中国語ができるためまったく不便を感じないのだが、これからのラオス、タイ、ネパールなんかどうやって旅をすれば良いのだろう。なんとかなるか。

大連〜上海〜昆明

・大連のとあるサウナの仮眠室で目覚める。昨夜の送別会からサウナまで付き合ってくれたT二兄さんとT原センセイの寝顔に別れを告げいざ出立…の前にトイレへ。昨夜の激辛湖南料理が効いておなか痛い、というよりおしり痛い。早朝6時のトイレ個室でこれから始まる旅を思い、初っ端からこれか、と暗澹たる気持ちになる。旅の記録の書き出しとしてもどうかと思う、本当に。しかし、ま、こんなもんだろう。


・サウナを出て、空港に向かうには随分時間があったので、歩いてみる。おなかの調子を整えるため、そしてリュックサックを背負って歩く感覚を確かめるため。なかなか調子好い。空港行きのバスを探しながら30分ほど歩くも見つからずタクシーを拾って空港へ。始めて来た旅行者のよう、5年半も住んでいるのに。


・さらば大連、ありがとう、さようなら!
なんてセンチメンタルな気持ちにはこれっぽっちもならず。まあ、また戻ってくるしな。
上海行きの飛行機は意外と空いている。搭乗して待っていると隣に座った(正確に言うと三人掛けの真ん中が空席だったので、隣の隣だ)女性がそわそわとやたら落ち着きがない。聞けば「宝宝がまだ乗って来ないの!宝宝は税関の入り口から入ってくるの」お母さん、子供を上海まで送っていくらしい。そら大変と私も搭乗してくる客の顔なぞちらちらと見ていたのだが。突如「来た!」と席から立ち上がるお母さん。見ると大学生ぐらいのギターを背負った青年が。宝宝って年か。まあ呼び方は百歩譲って中国の文化として不問とするが、お母さん、アンタ息子が席に着くまで立って見守るのは止めなさい。「そのバッグは上の棚に入れるのよ」とか指示もすんな。独りでやらせなさい。それから息子もちゃんと親離れしなさい。ヘラヘラすんな。親子の仲が良いのはすばらしいことだと思うが過保護はいかん、イカンですよ。


・昨日の青唐辛子牛肉炒めが本格的に攻めてきた。ヒリヒリして座席に座るのにも声が漏れる。しかし汚い旅の記録だ。



・上海浦東空港からリニアモーターカーに乗る。


速い速い、430km/hだ。しかし、新幹線も碌に乗ったことのない私なので、速い速い、という感想しか出てこない、小学生のような感想。


・薬を飲んでいるが、喉が痛い。この先の旅程に影響を及ぼさないか、心配。


・退職して無職になっている実感がない。昨夜は送別会の席で、社長に会いたいやら同僚に会いたいやらワガママを言ってT二兄さんとT原センセイを困らせていた私。子供か。


・今夜の夜行で大理に行ったら、最低1泊は大理に留まろう。先は長いので無理せず焦らず行こう。

旅のスケジュール

2006/9/2〜

−−−−−−−−

①大連〜雲南省(1w)

大連-(a)-上海-(a)-昆明-(b)-大理-(b)-麗江-(a or b)-景洪


雲南ラオス〜タイ(1w)

景洪-(b:中国−ラオス国境)-ルアンパバーン-(b)-ビエンチャン-(b:ラオス−タイ 国境)-ノンカイ-(t)-バンコク


③タイ〜ネパール〜香港〜大連(1w)

バンコク-(a)-カトマンズ〜ネパール国内周遊-(a)-香港-(a)-大連


④大連〜札幌(〜9/末)

大連-(a)-東京-(t)-新潟-(s)-小樽(札幌)

−−−